100年前にカール・ブッティングハウス氏が作った製法を再現したロースハムです。
今作っている方法となんら変わりませんが、塩分が少し多くなっています。
当初は牛の盲腸で包みひもで縛り、丸く形成していましたが、盲腸が手に入らなくなってからは、綿布で巻き代用していました。布で巻くと燻製の香りがソフトになります。本来の盲腸で巻くとしっとりと仕上がりますが、残念ながら常にあるものではないために、布巻に変わりました。
○原材料○ |
豚ロース肉(原産国 長崎県産) |
塩(長崎産 崎戸のいそしお) |
発色剤(亜硝酸Na・硝酸K) |
○栄養成分○ |
熱量 131.4kcal たんぱく質 11.1g 脂質 9.7g 炭水化物 0.1g 食塩相当量 0.8g
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○保存方法・賞味期限○ |
形態 | 保存方法 | 賞味期限 |
スライス | 4℃以下 冷蔵 | 冷蔵 20日 |
■ロースハム■
ロースハムはハムといえば、ロースハムと言われるくらい、ハムの代表のように思われていますが、本来はボンレスハムから始まっています。ロースの部位を使うためにロインハム(ドイツ語でロースの部位をロインと言います)という名が本来の呼び方です。
ロースの部位を使うハムは生ハムが主流ですが、ボイルしたこのハムは、柔らかく食べやすくなっています。
■布巻製法とは■
100年も昔からドイツで使われている方法です。ケーシングという人工の腸がない時代は、動物の腸か布で巻いて形を丸く形成していました。布で巻く利点は、余分な脂がにじみ出て、脂独特の臭みもとれ、柔らかくまろやかな味に仕上がるからです。
布の種類は燻製をかけるために、化学繊維やビニール製品は勿論使えませんし、熱で溶けたり、匂いが付いたりするので、綿しか使えません。弊社では閉まり具合や、布目の具合で天竺綿を使っています。布が燻製の煙を染み込ませ、肉の方にも香りが移り、また煙臭くなるのを抑え、良い塩梅でソフトな香りをつけてくれます。
ラックスハムと同じケーシングで作ってもこの香りと味は出来上がりません。布巻ならではの特徴をお楽しみください。
■ロースハムの食べ方■
味付けは塩味だけですから、そのままお召し上がりいただけます。
サラダのトッピングや、サンドウイッチの具材、ご飯にのせて、とシンプルな食べ方です。
冷やし中華の具に千切りに細く切ってトッピングしても喜ばれます。
目玉焼きに添える時は、軽く焼いてもまた違った食感になり、塩味も引き立ちます。
焼きすぎるとぱさぱさになるので、強火でさっと焼いてください。