回答
発色剤の説明が、「動物性食品中に含まれる赤血球の色素(ヘモグロビン)や、筋肉細胞の色素(ミオグロビン)と結合して、食品自身を加熱しても安定した色を保たせるために使用される。」とある為に少し誤解される要素があります。
もちろん色はピンク色のきれいな色が保たれますが、弊社が使用している亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウムはJAS規格で生ハムを作る際には必ず用いなければならないと決められているものです。逆を言えばそれを使わなければ生ハムと言えないのです。なぜ発色剤を使うか?
なぜなら精肉には死に至るような「ボツリヌス菌」が発生しやすいのですが発色剤を用いれば発生を抑えられるからです。色の為というよりも安全性のために絶対欠かせないものなのです。
使用しないのならしっかりボイルして殺菌しなければなりませんがそれはもう生ハムではないし、ロースハムにしても、ばさばさの食感になりうまみも抜けてしまいます。
土井のハムは塩だけの味付けを守るために、変に味でごまかしたりつなぎを使ってしっとり感を出すことはいたしません。そのかわり決められた発色剤と塩のみのシンプルかつベストな昔本来の製法にこだわっています。できるだけの塩抜きはしていますので、味もまろやかに仕上がります。 |